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音作衛門道楽日記 otozaemon.exblog.jp

音楽家のお遊び


by 遊楽音作衛門
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遊楽椿のこと

そろそろ椿の稽古も終わりかけやろな 
やれやれ一日大騒ぎだったじゃろ

椿は幼稚園の時にお雛の歌を皆の前で歌うことになって、普段は上手に歌えるものが、その時急に歌詞を忘れて たちんぼ してしまったことがございました。

泣き出すことはなかったものの、リンゴのように真っ赤な顔になって、目が据わるし、体は震えるし、大変じゃった。
ピアノも一拍半がなかなか理解できなくて、どんくさい演奏で、いわゆるリズム音痴というやつ

それでも人一倍の負けん気、いや執念でありましょうか、人の地に倒れて還って地より起つがごとしの金言どおり、猛稽古でもって音楽学校に入学いたしました。

耳はいつも音佐の演奏を聴いていたので本物です。
他の演奏家のCDを聞くとそれらしく演奏もできます。
教えたことは愚直なまでに守るけれど、自分だけのオリジナルはまだまだ作ることができません。

音佐衛門 蕎麦をすすりながら、椿の演奏課題に思いを馳せるのでした。

合い方の遊楽天四郎は、これもいまひとつたよりない。
こちらは初見がとろすぎて、コンクールの前の日まで譜読みがならんという有様。拍子もはっきりせんわいな。

このお雛の歌は、ちゃっちい童謡ではあるのですが前奏が結構難しく、また和物の曲らしい和声と笛や太鼓、つづみなどがあいの手で入ってきて複雑に絡み合う名曲なので、あの二人に表現できるかどうかと考えると、二八の喉ごしのよい蕎麦までつかえてしまいます。   自分等考え演奏成功率28%か

そしてまた椿のオヒスが天四郎を襲うかと思うと 、  

天四郎君、私と組む時はちゃんと譜読みをしてきてねにはじまり、天四郎! また間違えた! 歌えないわ
天ちゃん大坂屋さんが歩くみたいにドスドス弾かないでよとか、
なにやってんの! 音楽は根性よ! 天四郎男でしょ 

遊楽椿のこと_c0185356_1824070.jpg
かわいそうやけど天四郎には、この椿の尻にしばらくしかれてもらうしかない よ な。この帯結びは角だしといいまんねん
不器用な結びやが、じっと見てると鬼の顔に見えまへんか?
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by yuurakuotozaemon | 2009-03-08 08:55 | 音作衛門物語 | Comments(0)