孔雀の夢 バロックヴァイオリン
椿この弓を、孔雀丸君が持ってきた時、びっくりしちゃった。
孔雀丸、この弓をまるでイチローがバットをかざすようにかざして、
そうそうちょうどこの、銅版画のように持って、
これが僕のチャレンジしようとしている、バロックヴァイオリン!!
そう言って、目を見開きながら遠くを見ているんだけど、どこにも焦点が合ってない表情でね
そうねぇ 文学的に言うならば
時空を超えて何処かに旅しているような感じ
こいつマニアだぁ・・・夢の世界
椿はとっさにそう感じたの
肝心のヴァイオリンはというと、まだ製作中で、いつできるかわからん だって・・・言うしさ
夢のヴァイオリンなんて、出来上がってきても、とんでもないダサイ音だったら、使い物にならんじゃないか、
孔雀はきっと、飛ぶことを夢見て貯金をはたいたんだわ・・よ
音ニイはその向こう見ずなのが男なんだというけど、
椿ちゃんは堅実女性ですからね、アハハ、馬鹿!!って
音ニイは古い音楽は研究対象としては面白いけど、発達して今の形に到達するには何らかの訳があり、そこを考えておかないと演奏も失敗するって言ってるの。
その何らかの訳って、?????なんじゃろか???ね
とっくの昔に滅び去ってしまった楽器に、演奏者に、先生に、
教えを請うわけにはいかないじゃないの
ハイドン先生は、自然に学べって言ってるけど、
この21世紀、自然はとっくに破壊されてるもんね、
そこいら見渡しても、コンビニの低周波でしょ・・
あんな きちゃない、危険、きつい、3K音に学ぶってたってさ
川のせせらぎっていいじゃない、あれだって低周なんよ、
でも川のせせらぎは美しいっしょ
難しいわよぉ〜〜