杉本の幼い頃
家には樹木が茂り、大きな木があった。
年齢がいけばいくほど、自然が恋しくなる
幼児体験は大切だ
あの大きな木が懐かしい
杉本はそう言う
たしかに庭のない生活は苦しい
西江寺の本堂は、少し床が軋み、
四方の木戸には御簾がかかっている。
風情はあれども、生活はしにくいな
大きな空間に並べられた杉本の作品を眺めながら、
ここまで個性が強く、オリジナリティの作品はないと、思う
もっと大きなアトリエが必要なんだよ
ずっと探しているんだけれど、なかなか条件が合わず
この会場ももっと空間が 欲しいんだけど
こんな大きな作品を描き続けるのは、若い時しかできないわよと
先輩に言われたことがあるけれど、
たしかに最近苦しくなってきた。
肩に腰に、腹筋をして、集中力がなくなってきているよ
それはこちらも同じこと
大ソナタを弾きとおすなど、体力がもたず、
指揮を振るにも肩が上がらない
ここの階段はきつかった。
息も切れて、足がつりそうだった
個展のお手伝いに、何人か待機していておられて
いつでも案内をしてくれる
ご苦労さんやね・・・
境内は箕面の滝川の空気振動と、マイナスイオンに守られて
涼しい風が通り抜けてくる
気持ちのいい環境です
しかしこの絵をどう、ボランティアは説明するのだろうか・・・
吉祥天女とも見えないことはないが...
杉本晋一の内面世界であることは間違いない
お互いに頑張ろうな