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音作衛門道楽日記 otozaemon.exblog.jp

音楽家のお遊び


by 遊楽音作衛門
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鳳凰空撮之図を鑑賞して、聴衆は何を思うのか

芸術を鑑賞するとはどんなことか
聴衆は何を思い、どう評価するのか

いい鑑賞者とはいかなるものか




例えば芝居を観に行く前から、それは始まっている
何を着ていくか、を選び
そして演目が何かイメージする

それでもって、聴衆は評価する
美学論だな・・・



過去の先入観 自分なりのアートの常識
多分こんなんやでと
予想をしてでかける


その思い込みで 絵を判断してはいけない



今日はあかるいところから、真っ暗な世界にぶち込まれて
そこからの印象だからして・・・

音作衛門 じっくり考える


ネットの中の画像では、空気振動がともなわないCDみたいなもので
薄っぺらくて

人間の目は丸いので、
そして人それぞれ見えている色も、
微妙に違うようだ
おそらくネット画面で鳳凰空撮之図を
チラリズムしても
本当の良さはわからないだろう



そしてまた
龍と鳳凰は 中国の皇帝と皇后の象徴であるし、
この課題を日本で取り上げた画家は、、
形だけは
ネット検索すれば出てくる


しかし音作衛門の過去の蓄積データからすると・・・
手塚治の『火の鳥』



この抹茶白玉やスイトンが
うまいと思った時代

現在では いまいちシンプルで、
どっちゅことない味だ


鳳凰空撮之図を鑑賞して、聴衆は何を思うのか_c0185356_19220263.jpg


火の鳥の黎明編に、明日香の石舞台の話がある
閉じ込められた人々が
時の権力者に、シュプレキコールをする


永遠の生命 火の鳥の生き血をすすって
何日か生き延びて
生き埋めにされた地下で、抗議する



そしてまた噴火口に閉じ込められた若者は
断崖絶壁を登って自由になろうとするが
その噴火口に火の鳥は巣を作って
もがいている人間を見下ろしている




火の鳥は時空を超えて飛び
エジプトにも、近未来にも、遠い遠い宇宙空間にも自由に行き来して
人間の泥沼を見る
永遠の生命
とも連れは 猿田彦だ




薬師寺の塔の瓦は、現在存在する高層ビルの窓にも見え

見えるというのは 音作衛門の脳で見ているのだ
脳の蓄積データーで照らし合わしているからして
それを思い起こさせるということは
力のある作品と言えると思う。


今までの塔の景観や、瓦のリアリティーを思い込んでいる人は
きっとこの作品を拒否すると思うな
鑑賞者は一瞬の印象で ただ
好きか嫌いかしかない 評価をする場合がある。







浜本隆司の作品は今までと違った路線というか
スタイルを変えようとする努力が見られ
ああ、また
次の脱皮が始まったんだなと
音作衛門には思えた










Commented by hamaremix at 2015-10-08 21:16
ありがとう。今はスタイル(自分のイメージを守る行為)を守ろうとは思っていません。以前スタイルにこだわり過ぎて何も出来なくなった経験があるからです。今は、あるテーマのもと、スタイルにこだわらず幅広く、人にとって大切であろうことを内容にして描くようにしています。
確かに今回は火の鳥を読み直しながら、そこからインスピレーションを得ていたと思う。
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by yuurakuotozaemon | 2015-10-08 08:16 | 音作衛門物語 | Comments(1)