汐見先生がなくなって
三七日がやってくる
葬儀のあの時
奥様はまだ生きておられて、
棺の横に車椅子で座られて
認知症らしく・・・・無表情だったが
汐見先生 長いことありがとうございましたと 声をかけると
その無表情が かすかに・・・
かすかに
微笑まれて、こちらをじっと見られた
喪服は着ておられたが
音作には、真っ白なレディにみえた
最近は、少し気に入らないことがあると
離婚をする夫婦があり
共白髪で、生涯守り合うという、
日本独特の 翁と嫗の姿は
そうそう見当たらない。
そして介護に疲れて、殺してしまう悲劇も
あるんだよ
汐見先生ご夫婦は、いつも共々に生きてこられたようだ。
どうしてお過ごしかな・・・
時が経つのは早いなあ・・・
まだまだ事件は解決せず
家には帰れない。
でも負けずに生きて参ります。