音作衛門が引っ越したわけ No2
この音作衛門の妹 椿の歌声であります。引っ越しの片付けをお手伝いにきてくれています。実はこの椿のモトカレがここの大声、いや大家でありました。
ところが縁がなかったのかうまくいかなんだ。
大家は椿にあうたびに大声で、
おまえは遊び相手! 次の女の方が上! 掃除もへたやし女房の方が上! こう喚く。
椿は始めはなんのことやらイマイチわかりませなんだが、何年も同じことを喚くのでついに大噴火
遊び相手、遊び相手と娼婦のように人を見下して、椿姫と言われるこの私はプリマドンナであるが吉野太夫ではない! 帰れ! とこのように
皆さんこの答弁おわかりになりますでしょうか? 文化度が高くてなんのことかわかりまへんか?
そもそも文化や芸術というものは、NO1を競い合う相対評価の価値観では成り立たないもの。Only1 自分だけの個性的な作品を生み出すために頑張るというのに、上や下やと言われては、まして人間は物ではないと怒るのでした。
ますますわからんようになりますやろ
いくら声がいいといっても、あんな口汚い表現では、知らない人が聞いたらここのお部屋はゴミタメみたいにおもうでしょ。
嫁がいいのなら自分のうちに帰れ!
大家は最後の台詞だけが理解できたようです。
世界に一つだけの花 その花を咲かすことだけ 一生懸命になればいい!
ほらほら、轟くような大きな声で歌っております。
あてつけでっせ