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音作衛門道楽日記 otozaemon.exblog.jp

音楽家のお遊び


by 遊楽音作衛門
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とんでもない調査だ

3月に出た環境省の調査書は
風力では健康被害がでないということを
調査すると
なってる


あんまりアホ臭くて読まなかったんだが
何か一つはいい事も書いてあるかと思い
一日かかって
読んでみた



とんでもない調査だ_c0185356_18281317.jpg

一般に、ある物質や環境への暴露が人体に有害な健康被害があるかどうかを検討、評価する際には、その健康影響が、暴露後どのくらいの時間を経て,どの臓器に生じるものかそうかをまず考える必要がある。
暴露後比較的早期(直後から1週間程度)に生ずる健康影響を「急性影響』.
逆に健康影響が生じるまでに半年以上かかるものを「慢性影響』
さらにその中間を亞急性影響と呼んでいる。

急性影響には、皮膚炎や肺炎、肝炎のような疾患の他、頭痛や吐き気、腹痛などのような自覚症状も含まれる。
一方慢性影響にはがんや白血病、白内障、徐々に身体に影響を及ぼし、不可逆的(暴露が無くなっても自然にもとには戻らない)な疾患が多く含まれる。


風車騒音による健康被害の検討では、これまで主として自覚症状を中心とした、急性影響が対象となっているが,
これは騒音という有害環境が人体に及ぼす慢性影響に関する知見が未だに限られていることが原因と思われる。

知見が限られている理由には、以下に述べられるように、慢性影響を調べるための研究方法には
多くの困難があることが考えられる。




人に試験的に暴露させ、健康影響の有無を評価する方法を人体実験暴露と呼ぶ。
実験動物を用いた暴露実験では、影響の発言を確認するために通常起こりえない高レベルの暴露を行なう事が可能なのに対し、人に対して有害な影響を起こしうる物質 (又は環境) の高レベル暴露は倫理的に問題があるために、人体暴露実験では日常起こりうるレベル以下に留めざる得ない。
また、動物実験では、12ヶ月間あるいは24ヶ月間という、マウスやラットにとってはほぼ一生にあたる長期の暴露により慢性影響を調べる事が可能であるが,

人への暴露実験では長期暴露による慢性影響は調べることはできない。

したがって人の慢性影響を調べるためには、疫学研究という手法を用いることが必要となる。

Commented by りんご at 2014-05-15 22:37 x
風力では健康被害がでないという前提での調査なんですかね・・・。
長期暴露でのストレスが引き金となる健康被害が重要なのに。
すぐに健康を損ねなければ何でもOKだなんておかしいですよ。
睡眠がとれない事がどれほど辛いか、動物なんか使ってないで、自分たちで「眠らない実験」でもやった方が早いでしょう。
やつらは1日も持ちませんよ。きっと。
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by yuurakuotozaemon | 2014-05-15 07:53 | ミニ学問 | Comments(1)